公式ホームページに機械翻訳を使うな!

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栗東市役所ホームページの機械翻訳結果の一部。 A bad idea to officially use machine translation on local government Web sites.

今まだ県内外に多数の市役所などの公式ホームページに機械翻訳(自動翻訳、無料オンライン翻訳サービス)が導入されている。多言語の機械翻訳のリンクが張っていてクリックすると和文のホームページが外国語に変身する。

一見、役に立つと見えますが、いろいろの誤訳、誤解、誤報、不明な意味または笑い物を招きます。

例えば、栗東市役所のホームページ: http://www.city.ritto.shiga.jp/

多言語翻訳のリンクをクリックして英語の結果をよくご覧ください。特に「くりちゃんバス」の英訳はいかがでしょう?この恥ずかしい翻訳は英語だけじゃない。おそらく、英語から他の言語にも同じイヤな言葉に翻訳されています。

自治体や観光協会などの公式ホームページに機械翻訳サービスのリンクを張ると、そのサービスが有能とみなされがちです。多数の機械翻訳サービスの中から一つだけ指定・使用するとそれが公式的に認めていると思われます。その翻訳結果も公式的に認めていると思われがちです(完璧じゃないことが言われても)。

近年にも機械翻訳のせいでとても不快感、不適切または不愉快なものがあって騒動に至ったこともあります。機械翻訳のリンクを張ったらその翻訳結果に関してホームページの運営者に責任がある。

運営者は機械翻訳の結果をチェックしなければなりません。チェックしない場合、あるいは機械翻訳の結果の責任を持ちたくない場合、機械翻訳リンクを張ってはいけない。

ホームページの訪問者が機械翻訳を使いたい場合、個人で使えばいいのです。任意に機械翻訳サービスを自ら選んで完璧ではないことを知った上で使えばいいです。ですから、ホームページにわざわざ一つの(まずいかもしれない)機械翻訳のリンクを提供する必要はありません。

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Bing/Microsoft Translatorの結果。

機械翻訳サービスによって翻訳結果が大きく変わってくることがあります。栗東市が使っているGoogle Translateは性的な俗語も取り入れているようです。一方、例えばMicrosoft Translatorはこういう結果です。問題の「くりちゃんバス」は適当な英語がないため日本語をそのまま残しています(右の画像)。

一番いいのは人間のネィテイブの翻訳者に頼むことですね。地元の国際交流協会にそういう人材がいるかもしれません。

ただし、観光案内、商品・商売の販促などのPRホームページやパンフレットの場合、翻訳だけでは物足りない。その地域や商品がよく知っているネィテイブのコピーライターも必要です。なぜかというと、日本語の感覚と外国語の感覚が違うからです。観光地や商品の魅力を引き立てることもコピーライターの仕事です。ただの翻訳では通じにくいです。コピーライターにとって、翻訳文はただの参考資料に過ぎない。(東京オリンピック招致のPRホームページの失敗の例を参考

栗東市の一つのマスコットキャラクターの名前もなんと「くりちゃん」です。その着ぐるみが新調されたばかりで地元にちょっと話題となっているそうです。これでますます「くりちゃん」という用語が出てくるので例の機械翻訳では物笑いの種になる。それでいいんですか?